このコースでは、腰痛症を
骨盤帯由来・腰椎由来・下肢由来に分類し、それぞれの解剖学、病態運動学から疼痛発生のメカニズムについて解説していきます。
最新のエビデンスをトピックとして紹介しながら、昨今の非特異的腰痛症の運動療法につながる基礎理論を学びます。
年々増加傾向にある腰痛症。また、臨床で取り扱う腰痛の80%以上が画像所見と合致しない非特異的腰痛であるということも明らかです。
まずは、非特異的腰痛症に対する理学療法アプローチの歴史と現状、その疫学について解説します。
今後の講義を理解するための根幹となる内容です。
非特異的腰痛症の理学療法にあたって、腰部骨盤帯安定化についてここ30年来の歴史をひもときます。
腹腔内圧理論から昨今の深層筋系理論に至るまでの推移を、エビデンスを交えながらくわしく解説します。
腰痛症のリハビテーションを行う際に必要不可欠な腰痛の総論について、以下の4項目を重点的に解説します。
①腰痛の疫学 ②特異的腰痛症・非特異的腰痛症の鑑別方法
③現在世界的なスタンダードであるトリアージ ④トリアージに準じた症例の供覧
以下の5点に着目した運動療法の効果について解説します。最近注目の認知行動療法に関するレビューも取り上げています。
(ⅰ)機能障害(ⅱ)非特異的腰痛(ⅲ)深層筋障害(ⅳ)心理社会面(ⅴ)病期
骨盤帯由来の腰痛症についてひも解くために、仙腸関節と腹横筋について考察します。
骨盤帯由来の腰痛症への対応として、仙腸関節を安定化させる必要があります。
今回の講義では、仙腸関節の安定化のための知識として、
主に仙腸関節の臨床解剖、神経学的考察、形態的特徴、自覚的疼痛領域、
解剖学的特徴、機能的特徴、運動学について解説します。
今回の講義では、骨盤帯由来の腰痛症と深い関わりのある腹横筋のエビデンスについて、
機能解剖(部位間での比較)、機能特性(効果的収縮方法の比較)、運動制御障害(腰痛症例の特徴と指導効果)の
3部に分けて解説します。
腰椎由来の腰痛症について、主に椎間板、椎間関節、軟骨、多裂筋に着目しながら考察します。
この講義では、腰椎椎間板の機能と病態について、「椎間板の生体力学」と「加齢による変化」に分け、以下の4項目を重点的に解説します。
①椎間関節 ②椎間板 ③線維輪 ④髄核
腰椎椎間関節の病態について、腰部脊柱管狭窄症を中心に解説します。今回のトピックとして、画像診断が絶対的ではない昨今注目を集めている「黄色靭帯」について取り上げます。高齢者に対する術後の運動療法の再考の必要性についてなど、示唆に富んだ内容となっております。
今回の講義は、椎間板性腰について、MRIを用いた軟骨終板変性分類、特に最近注目されているModicの変化を中心に解説します。主な項目は以下の6項目になります。
・椎間板性腰痛について ・Modic変化の疫学 ・Modic変化の病態と病理
・Modic変化と腰椎機能 ・Modic変化と臨床所見 ・理学検査としてのModic変化
今回の講義は、椎間板性疼痛の基礎として神経系から診る発生機序を中心に解説します。特に以下の事柄について重点的にお話しします。
・椎間板ヘルニアとの関連性 ・サイトカインについて
・手術について ・疼痛誘発テスト ・交感神経性疼痛
今回の講義は、腰部多裂筋のエビデンスについて、基礎解剖(部位間での比較)、機能特性(部位間での収縮の特徴)、病態(腰痛症と健常人の比較)、再教育方法(効果的指導方法と限界)の4つの項目に分けて解説します。
下肢由来の腰痛と、それに関連した股関節、膝関節、足関節にアプローチする治療法について解説します。
下肢由来の腰痛について、以下の3項目を解説します。
(1)下肢と姿勢:骨盤脊柱アライメントへの影響 (2)下肢と姿勢:腰椎前弯への影響 (3)腰痛:骨盤帯下肢筋活動への影響 腰痛だからといって腰椎だけをみるのではなく、股関節周囲などの四肢の動きに着目し、それに対する腰椎骨盤部の運動パターンを修正していくことの重要性についてお話します。
股関節由来の腰痛について、以下の3項目に分けて解説します。
(1)股関節由来の腰痛症の病態 (2)腰痛症例の股関節機能特性 (3)股関節疼痛誘発に準じたRCT
特に股関節痛と腰椎変性の関連性についてのデータ、変形性股関節症、骨盤の傾斜と後傾、股関節や腰部骨盤帯の可動性、股関節周囲筋の活動について重点的にお話しします。
膝関節由来の腰痛について、変形性膝関節症と脊柱アライメント(Knee-spine or Spine-Knee)、膝屈曲拘縮左右差と脊柱変化(矢状面・前額面・冠状面の影響)、(3)Knee-spine syndrome(ケーススタディ)の3つに分類し、以下の項目について重点的に解説します。
・高齢者の変形性膝関節症と姿勢との関連性 ・膝OA ・膝屈曲変形・拘縮 ・疼痛誘発テスト
足関節由来の腰痛についてCuboid syndromeを中心に、「足部アライメントと腰椎骨盤帯下肢機能」「足関節捻挫と立方骨症候群の病態」「立方骨疼痛誘発テストに準じたRCT」の3項目に分類し、以下の項目について重点的に解説します。 ・足部過回内と骨盤、下肢アライメント ・足部の機能や形状と腰痛の関連性 ・回内足腰痛 ・足関節捻挫と腓骨位置 ・立方骨症候群 ・トレーニングやテストの結果と考察
「非特異的腰痛症に対する積極的安定化運動の理論と実際」からシステマティック・レビューに基づいた理学検査の方法を紹介します。
<腰痛の疫学・分類と症例供覧>解説
<理学検査の実際>
■導入
<理学検査の実際>
■自動運動テスト
<理学検査の実際>
■試験的治療
◎Shot gun technique
◎Recoil technique
<理学検査の実際>
■荷重伝達機能テスト
◎Active SLRテスト ◎後屈テスト
◎片脚立位テスト(骨盤帯) ◎片脚立位テスト(股関節)
<理学検査の実際>
■疼痛誘発テスト
◎仙腸関節ストレステスト
・仙骨スラストテスト、圧迫テスト、離開テスト、大腿骨後方スラストテスト
<理学検査の実際>
■疼痛誘発テスト
◎腰椎ストレステスト
・大腿骨スラストテスト、スプリングテスト
<理学検査の実際>
■疼痛誘発テスト
◎股関節ストレステスト
・片脚立位伸展内旋テスト、パトリックテスト
・腹臥位内外旋運動テスト、伸展内旋ストレステスト
「非特異的腰痛症に対する積極的安定化運動の理論と実際」から股関節、骨盤帯、脊柱の不安定性に対する積極的安定化運動の方法について紹介しています。
<腰部骨盤帯安定化の変遷>解説
<非特異的腰痛症に対する理学療法に関するシステマティック・レビュー>解説
<脊柱安定化運動の実際>
■導入
<脊柱安定化運動の実際>
■MNRの実際
◎仙腸関節安定化運動
<脊柱安定化運動の実際>
■MNRの実際
◎腰椎安定化運動
<脊柱安定化運動の実際>
■MNRの実際
◎股関節安定化運動
<脊柱安定化運動の実際>
■Home exercise
◎骨盤帯自己mobilization
<脊柱安定化運動の実際>
■Home exercise
◎仙腸関節安定化運動
<脊柱安定化運動の実際>
■Home exercise
◎腰椎安定化運動
><脊柱安定化運動の実際>
■Home exercise
◎股関節安定化運動
><脊柱安定化運動の実際>
■脊柱中間肢位の指導
◎座位姿勢の基本
◎MTTによる自己トレーニング
<まとめ>